リスクアセスメントの重要性を確認
 労働安全を中心とした講習会を開催
平成29年11月27日



 講師の中込所長



 労働災害防止策を学んだ



 ロールプレイングによる
KY演習を行った


 全国建設業協会との共催による「労働安全を中心とした講習会」を11月27日、建労センターで開催した。建設業における労働災害は全産業に占める割合が高く、今年度は特に、休業4日以上の墜落・転落災害による負傷者や死亡災害が後を絶たない。年末年始には工事が集中し、労働災害の多発が危惧されることから、災害防止対策の一層の取り組みが必要となってくる。

 今回の講習会では、座学での労働災害防止対策と、ロールプレイングによるKY演習を行い、災害防止について学んだ。座学は中込労務安全事務所の中込平一郎所長が講師を務め、@現場代理人としての責務A指導・育成の向上Bリスクアセスメント−の3点について解説した。

 現場代理人の責務について中込所長は「労働災害に伴う四大責任は刑事責任、民事責任、行政責任、社会的責任があり、その中でも社会的責任は一番重大。労災によって一度失った信用を取り戻すのは難しい」と指摘。そのうえで「代理人は社長の代わりに現場をみているという意識を持ってほしい」と呼びかけた。また部下の危機管理意識を育てる指導育成について「作業をただ指示するのではなく『何故か』の理由をきちんと説明し、時にはどうすればいいか考えさせることが大切」と述べた。その後、参加者は5グループに分かれ、作業手順を作成し、伴う危険性・有害性とその対策について、事故の起こりうる可能性や重篤度などを数値化し対策の必要性や優先度について考えを出し合った。




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