新入社員向けIT活用研修
   〜ICT技術などの活用法学ぶ〜
平成28年7月12日

ドローンの操縦方法を教わる受講生
 手本を見せる春原会長

 会員企業の新入社員向けの「これからの建設業で求められる『IT活用研修』」を7月11日から5日間、建労センターで実施した。受講生らは6月13〜17日に開催した研修で、業界で必要なITの基礎的な技術や知識、電子納品の基礎知識などを学び、今回の研修に臨んだ。講師は北野雅史氏らが務め、ドローンの活用方法、セキュリティ対策、プレゼンテーションのコツなどを教授した。
 受講生は7月12日にドローンの活用に関して受講。ドローンの活用については、国土交通省がi−Constructionとして情報化施工などICT活用を推進していることを踏まえ、今回の研修に盛り込まれた。当日はセキュアドローン協議会の春原久徳会長講師が務め、受講生らにドローン活用の課題と展望や操縦法などを教示した。
 春原氏はドローンを活用した3次元測量について「空撮した複数の写真を合成する時に、周辺に岩や構造物などのキーポイントが多いとマッチング率が向上し精度が上がる。逆に砂地や積雪が多い場合などは苦手な条件になりやすい」と説明。また、今後のドローン市場の動向については「2020年度には、現在確立している農薬散布や空撮技術のほか、精密農業や橋梁等の検査、物流など様々な分野に活用が広がり市場規模は昨年度の約11倍の1、138億円になる見込み」との見通しを示した。
 操作体験では、受講生らが自らスマートフォンに機体コントローラアプリをダウンロードし、ドローンを操作。ある受講生は「思ったより難しくはなかったが、機体が遠くなると進行方向が分かりにくくなることもあった。今後業務で導入される機会があれば、ぜひ使用してみたい」と話した。
 最終日には、受講生が研修で活用したソフトや学んだ知識を基に、建設業への将来や5年後、10年後の自分についてなどプレゼンテーションを行った。
 受講者からは、施工管理技士や建築士などの資格を取得したいとの意気込み、会社に貢献して将来は社長になりたいとの抱負も語られた。北野講師からは、プレゼン時の声の出し方や資料の色使いなどのアドバイスを受け、熱心に受講していた。



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