県内初の建設業合同説明会開催
 〜 若手人材の確保に取り組む
平成28年6月9日

多くの企業、学生が参加した

関係者がテープカットした
 
各ブースで説明を聞く学生ら
 沖建協と(一社)沖縄県建設産業団体連合会(下地米蔵会長)は6月9日、「建設産業合同企業説明会」を宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開催した。建設業に特化した合同説明会は県内で初めての開催。土木、建築、設計コンサル、電気、造園関連など県内企業29社が参加し、各ブースで来春卒業予定の高校生、専門学校生らを中心に会社説明を行った。
 同説明会は、建設雇用改善推進会議において、建設産業界への若年労働者の入職促進に向けた取り組みとして開催が提案され、準備が進められてきた。近年、県内建設産業界では、建設需要の増大などにより雇用の拡大が見込まれる中、業界全体の人材不足が慢性化、深刻化している。建設業界では、求人募集の時期も他の業界より遅く、応募が少なかったり、場合によっては採用なしなどの状況があった。また採用が決まっても職業選択や待遇等に関する意識の差からミスマッチが起こり、特に若年労働者の早期離職が多発している状況もある。これらを改善し、建設産業界の役割や業種、仕事内容などを広く周知する目的で、建設産業限定の合同説明会が開催された。
 下地会長は「建設業界はダムや空港、道路、住宅など生活に最も密着した施設を造っている。学生の皆さんが将来、地域社会に貢献し、同じ業界で働く仲間と協力し、喜びを感じながら夢を持って働ける産業だ」と建設産業の良さを強調。また「協会が行った調査では2015年度は291社763人の採用計画があったが、結果として109社256人にとどまった。求人の遅さなどが要因だったと判断し、早期の企業説明会の開催に至った。参加する学生の皆さんは企業の業務内容や各種社会保険、雇用条件などを確認し、将来働きたい会社を見つけてもらいたい」と呼び掛けた。
 比嘉均沖縄労働局職業安定部職業安定課長は「学生の皆さんにとっては、建設産業の仕事内容や企業の雰囲気などを知る大変貴重な機会。できるだけ多くの企業ブースを回り、積極的に情報収集を行い、来春の就職に繋がるよう強い意志を持って参加してほしい」と話した。
 オープニングセレモニーでは下地会長、比嘉課長、照屋敦県土木建築部土木企画統括監、宮城淳県教育庁県立学校教育課副参事によるテープカットが行われた。
参加した29社では、合計137人の新規採用を予定しており、作業員や技能職だけでなく、営業職や総務、経理などの事務関係についても説明があった。会場には県立沖縄工業高校や名護商工高校、美来工科高校など工業系高校の生徒、パシフィックテクノカレッジ学院や那覇日経ビジネスなどの専修学校のほか、琉球大学、沖縄国際大学、沖縄職業能力開発大学校などの学生ら約580人が参加し、企業から説明を受けた。
 参加した学生らは「こんなにたくさんの業種と会社があったのを初めて知った」、「将来を考えるいい機会になった」、「自分が持っている資格が役に立ちそうだと思った」、「実際の工事現場を見てみたい」、「事務・営業を希望していたが、現場にも興味が湧いた」、「資格取得を会社が支援してくれるようで頑張ってみようかと思った」などの声が聞こえた。
 沖建協と県建産連では、学生と企業のマッチングを図り、優秀な人材の確保に繋げていきたいとし、今後も年1回の開催を予定している。
 参加企業は次の通り。(順不同)
▽渇ォ創建設▽潟Iリジン建設▽滑C邦技研▽金秀建設▽滑ツ境設計国建▽葛セ原組▽轄糟噤、旧煌J発▽噛場組▽南西電設梶、褐煢ョ組▽轄イ平建設▽大鏡建設梶、椛蝠ト建設▽鞄轟エ農園▽比嘉工業▽琉球通信工事梶、葛、和技研▽鞄潔カ納組▽潟Aサヒプラント▽椛謌齊O興建設▽渇ォ縄工設▽轄イ久本工機▽座波建設梶、福山商事梶、アメリカンエンジニアコーポレイション▽旭建設梶、樺本工業▽渇ョ部土建


  このページの先頭にもどる