実践型人材育成講座が開始
  
平成28年4月14日〜6月8日

開講式後、早速、講義が始まった
 沖建協と沖縄県職業能力開発協会が共催で実施する「実践型人材育成講座」が4月14日、那覇市の那覇地域職業訓練センターで開講した。今年は土木コース23人、建築コース30人の計53人が受講している。講座の期間は6月8日までの2カ月。
 同講座は新入社員が対象で、これまでに156人(土木55人、建築101人)が修了、今回の受講生を含めると209人が受講することとなる。県内の建設業は、新規学卒者の3年以内の離職率が高い状況だが、講座を通じて現場で必要な基礎知識等を身に付けることで、離職防止に一定の効果があり、好評を博している。講座では、CADを利用した製図や測量などの実技、安全衛生などに関する知識などを学ぶ。
 カリキュラムは土木と建築に分かれており、土木コースでは土木工学や測量学の概論、施工法、施工管理、製図・設計・積算、安全衛生などを学習する。建築コースでは、建築概論、構造、施工管理、関係法規、積算工事原価などについて指導を受ける。
 同講座の受講については、厚生労働省のキャリア形成促進助成金を活用できるため、訓練に掛かる費用に関して一部助成が受けられる。そのため、企業の経済的負担が軽減される。
 県職業能力開発協会の金良啓二専務理事は「講座は座学だけでなく、実技も行う。事故なく、安全・安心で受講してほしい。また講師は、経験豊富なメンバーなので、気軽に相談などもしてほしい。そして県内の多くの会社から研修を受けに来ているので、交流して絆を深めてもらいたい」と激励。沖建協の久高唯和庶務課長は「県内の建設業は全産業の中で、3年未満の離職率が高い状況にある。離職を防ぐには、基礎学力を身に付ける必要があると考えており、この2カ月の講座で講師から学べることをしっかり学び、会社へ貢献してほしい。2カ月の講座が皆さんにとって良いものとなるよう祈念する」と呼び掛けた。


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