新入社員向けに宿泊研修実施
  〜会員企業などから100人余参加〜
平成28年4月5〜7日

記念撮影に納まる教官や研修生
 
協力してカートづくりに励む研修生
 沖建協(下地米蔵会長)は、会員企業などの新入社員等向けの研修を4月5日から2泊3日の日程で、糸満市の県立糸満青少年の家で行った。研修は新入社員らに社会人・企業人としての人間力の向上を図るとともに、建設産業人としての意識の高揚に努め、有為な人材の育成、職場への定着化を図るなどの目的で実施されている。
県内建設業界では、近年、公共工事、民間工事ともに好調に推移しており、将来の業界を担う人材確保に向け、各企業が若年者の採用を積極的に行っている。このような状況を背景に、今年の研修には101人が参加、昨年に続き100人以上の参加となった。
 研修生らは期間中、社会人として必要なビジネスマナー、集団行動に必要な基本動作を身に付けるとともに、基本動作訓練を通じて組織力の要件である意思疎通、貢献意欲、共通目的の大切さなどを学んだ。このほか、建設業界の現状などについても学習した。
 また研修生は11班に分かれて木製のカートづくりに取り組んだ。カートづくりでは、自分たちで設計図を描いて、それを基にカートを製作し、出来上がったカートで2回レースを行った。1回目のレースでは、全ての班が完走できなかったため、その原因を自分たちで分析して解決策を探り、2回目に活かした。その結果、2回目のレースでは完走を果たした班が3班(1つの班は本選でなく再チャレンジで完走)出た。このプログラムを通じて、研修生はP(Plan、計画)、D(Do、実行)、C(Check、点検・評価)、A(Act、処置・改善)のPDCAサイクルの重要性を認識した。
 閉講式で挨拶に立った沖建協の源河忠雄常務理事は「今回の研修で学んだことは、社会人及び企業人として大変役に立つものと確信している。また研修の同期生として、同じ釜の飯を食べた仲間として、今後も交流と絆を深めてほしい。この研修で身に付けた知識や自己啓発能力は、今後の沖縄の成長・発展を担う皆さんにとって、必ず役立つ。皆さんの今後の活躍を期待する」と研修生を激励した。
 研修生を代表して且オ和の宮平一志さんは「私たちのために、とても充実した研修を実施してもらい、心から感謝している。振り返ってみれば、あっという間の3日間だった」と述べた。その上で「会社に戻ったら、研修で身に付けたことを実践していく。会社は違うが、同じ建設業界の仲間として、今回集まれたことに感謝し、今後もつながりを続けて、これからの沖縄の建設業界を盛り上げていくという自覚と責任を一人ひとりがしっかりと持ち、仕事に励んでいく」と力強く決意表明した。
 研修を受けた101人のうち、53人が4月14日から開始した「実践型人材育成講座」を受講し、土木、建築の基礎を2カ月に渡って学んだ後、現場での仕事に従事することとなっている。


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