経営者向けに防災システム構築研修を実施
 
平成27年8月31日〜9月4日

多くの経営者が研修に参加した
 沖建協では2年前から災害復旧支援システム(防災システム)の再構築を目指して、取り組みを進めている。計画では、3年で会員企業全体に浸透させることを目標としてとしており、これまで会員企業の担当者レベルでの研修を行ってきた。しかしシステムをうまく機能させるには、経営者の理解が不可欠であることから、協会では経営者を対象とした研修を実施。研修は8月31日〜9月4日の日程で、本島北部、中部、南部、宮古、八重山の5地域で行われた。
 源河忠雄常務理事はシステムの構築に当たり、協会の取り組んできたことを紹介。東日本大震災の際、被災地で電話回線がパンクし情報収集・伝達がうまくできなかったことなどを踏まえ、インターネット回線を利用したシステムを目指したと説明。またシステムを再構築するに当たり、協会では防災に対する意識を会員企業の職員に根付かせて、そして日頃からそれを維持させていくのかを重視して取り組みを進めてきたとした。
 源河常務理事は「普段の業務の延長線上にないと、災害時に対応できない」と指摘した上で、「担当者レベルで対応できても、会社全体で情報共有していないとうまく機能しない。会社のトップから機能させるために研修を実施する」と意義を強調した。また企業の事業継続計画(BCP)について、総合評価において加点対象となるよう取り組みたいとした。
 研修の講師を務めている北野雅史氏(潟Wーサクセス代表取締役)は「システムを動かすのは『人』。災害時に実稼動できる人材を育成することを念頭にしたので、システムを研修形式にした」とシステム構築に当たっての狙いを紹介した。


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