実践型人材育成講座が開講

平成27年4月14日

開講式後、すぐに授業が始まった
 沖建協と沖縄県職業能力開発協会の共催で行う「実践型人材育成講座」が4月14日、那覇市西の那覇地域職業訓練センターで開講した。今年は土木11人、建築23人の計34人が受講。
 同講座は新入社員が対象で、これまでに123人(土木45人、建築78人)が修了、今回の受講生を含めると157人が受講することになる。県内の建設業界では新規学卒者の3年以内での離職率が2割〜3割と高い状況があるが、講座を受講することで新規学卒者の離職防止にも一定の効果があり、好評を得ている。講座を通じて受講生は、現場で必要な基礎知識やCADを利用した製図などの実技、安全衛生などに関する知識などを身に付ける。
 カリキュラムは土木コースと建築コースに分かれており、土木コースでは土木工学や測量学の概論、施工法、施工管理、製図・設計・積算、安全衛生などを学ぶ。また建築コースでは、建築概論、建築構造、施工管理、関係法規、積算工事原価、安全衛生などについて、指導を受ける。講座の期間は6月8日までの約2カ月。
 同講座の受講に際しては、厚生労働省のキャリア形成促進助成金を活用できることから、訓練にかかる費用について一部助成が受けられる。これにより企業の経済的負担が軽減される。
 開講式で職業能力開発協会の金良啓二専務理事は「研修で学ぶことを現場でしっかり活かしてほしい。また違う企業の人もいるので、同じ業界の仲間として絆を深めてほしい」と激励。沖建協総務部の久高唯和庶務課長は「研修では、まず座学で学び、その後、現場で実践を積むことになる。皆さんには2カ月間を実りあるものしてもらいたい」とエールを送った。


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