新入社員ら対象の宿泊研修を実施
 〜 会員企業などから107人参加
平成27年4月7〜9日

協力してカートを製作した
 沖建協は、会員企業の新入社員や若手社員らを対象とした新入社員等研修を4月7日〜9日までの日程で、糸満市の県立糸満青少年の家で行った。研修は新入社員らに社会人・企業人としての人間力の向上を図るとともに、若年者の入職促進、定着化を図る目的で実施されている。
 建設業界では、全国的に若年者を確保・育成する動きが広がっている。県内でも同様の動きがあり、各企業が若年者の採用を積極的に行っていることから、過去最多の107人が参加した。
研修期間中、新入社員らは社会人として必要なビジネスマナー、集団行動に必要な基本動作を身に付けるとともに、基本動作訓練を通じて意思疎通、企業への貢献意欲、共通目的の大切さなどを学んだ。
また新入社員らは12班に分かれて木製のカートづくりに取り組み、自分たちで設計図を描いて、それを基にカートを製作。出来上がったカートでタイムを競うレースを行った。1回目のレースで課題となった点を自ら分析して解決策を探り、2回目に活かした。これらの行動を通じて、PDCAサイクルや集団行動の重要性などを認識した。
閉講式に駆け付けた幸地維章常務は「今回の研修を通して、社会人そして企業人として様々なことを学んだと思うが、今後、仕事をしていく上で、大いに役立つことは間違いない。土木や建築の仕事は経験工学と言われるほど、現場での経験が技術力などの向上につながる。皆さんの今後の活躍を期待する」とエールを送った。
 渇ォ創建設の玉寄大さんは「研修に関わった皆さんには、私たちに貴重な体験を与えて頂き感謝している。新入社員にとって入社するに当たり、不安要素がたくさんあり、とても心配だった。この研修を通して、集団行動で安全の意識を再確認し、ビジネスマナーを学び、コミュニケーション能力を高めて、PDCAサイクルを実践するに当たり、今ある問題を明確にし、改善していくことを学ぶことができた」と成果を強調。他の参加者からは「他社の人との交流が図れたことが良かった」などの感想が寄せられた。
 研修を受けた107人のうち、34人が引き続き「実践型人材育成講座」を受け、土木、建築の基礎を2カ月にわたり学んだ後に、現場の第一線につくこととなっている。

記念撮影に納まる教官や研修生ら


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