工事成績対策講習会を開催 〜 効果的な変更協議のススメ 〜 |
平成27年3月4日 | |||
講師は企業の経営状況分析などを手掛ける潟純Cズ社長の福澤直樹氏が務めた。福澤氏は「工事成績の高い企業は収益性も高い」と指摘、変更協議で利益と工事成績を上げた実例を紹介。福澤氏は高収益と上げるためには、収益性の高い工事を受注することが重要とした上で、総合評価の場合、価格点と技術点が受注に大きく影響するため、「工事成績が高い企業は収益性の高い工事を狙って受注できる」と強調した。収益性の低い工事を受注した場合の対策として、工法や設計変更などで収益性の高い工事に作り直すことが大切と指摘。その理由として福澤氏は「原価を値切って利益を出すのは難しいが、受注額を増やせば利益を増やし易くなる」と解説した。また受注した工事で高得点を取る秘訣と設計変更を逃さないコツとして、協議書の数が違うとし、ある企業が2、000万円台の工事で87本の協議書を出したと事例を紹介。発注者との協議の重要性を指摘した。設計変更が可能なケースとして@仮設において条件明示の有無に関わらず予期し得なかった土質条件や地下水位等が現地で確認された場合A想定している工事着手時期に受注者の責によらず工事着手できない場合B発注者の指示によるものC設計図書の照査の範囲を超える作業を実施する場合Dその他―を挙げた。 このほか講習会では、福澤氏が工期や現場の制約条件を克服し、より品質の高い工事を完成するための改善提案例を、実際に提案で使用された資料を基に解説した。参加者からは「大変参考になった。話の内容も素晴らしかった」、「機会があれば、また参加したい」、「建築工事についての講習会もあればいいと思った」、「協議などは日頃行っているが、改めて必要性を感じた」との声が寄せられた。 |