青年部会が県外視察研修
 〜 広島建設青年交流会と意見交換
平成27年3月4日

広島建設交流会の加島会長(中央)ら

沖建協青年部会のメンバー
 青年部会の仲程俊郎部会長ら16人は、災害時の緊急対応や入札制度の運用などを学ぶことを目的に、2月19日〜21日の日程で広島県を訪れ、広島建設青年交流会(加島俊次会長)と意見交換を行った。また、昨年8月20日に発生した土砂災害の被災現場も視察した。
 広島青年交流会の加島会長は「今回の意見交換を楽しみにしていた。熱い話と熱い懇親をしたい」と挨拶。これに対し青年部会の仲程部会長は「青年部会では、これまでも県外視察を行ってきたが、意見交換会で情報交換することの大切さを感じている。今回の交流も意義あるものにしたい」と述べた。
 昨年8月に広島市で発生した豪雨による土砂災害は、死者74人、負傷者44人(うち重傷者8人)という大きな被害をもたらした。また物的被害は、家屋の全壊133軒、半壊122軒、一部損壊175軒で、道路・橋脚損傷が290カ所以上に上った。
 広島青年交流会は発生当時の状況を報告。国土交通省中国地方整備局広島国道事務所から啓開作業を受け、土砂などを撤去。8月21日午前0時30分には1車線通行ながら通行止めを解除、同月23日午後5時に全線解放し、二次災害防止のための土留壁を設置した。広島青年交流会は啓開作業について、幹線道路であったため、とにかく早急な対応が求められ過酷だったと説明。課題として国からの指示はスムーズだったが、広島県や各市町村からの指示が重複して混乱があったこと―などを上げた。
 意見交換では、沖縄県青年部会から@担い手の確保・育成対策、業界のPR活動A総合評価における「若手(女性)技術者登用・育成型」などについて―質問。

担い手確保等で意見交換した
 担い手確保について広島青年交流会は、広島工業大学との交流事業を国交省中国地整や県と一緒になって取り組んでいると紹介。交流事業では、国交省の職員が発注者や受注者の役割や関わり方などを説明したほか、現場見学、測量実習、意見交換を通して、建設業への理解と知識を深めてもらったとした。意見交換については、本音の意見を引き出せるように議題や質疑事項などを設定せず、フリーディスカッション形式で行ったと説明。またインターンシップにおいても会員企業へ希望する生徒が多くなっており、広島交流会は「建設業に興味を示してもらったり、入職してもらうためにも、交流事業を続けていきたい」との考えを示した。交流事業の結果、地元の建設会社へ就職するなどの効果があったという。
 若手(女性)技術者の登用などに関しては、国交省中国地整の入札案件で女性技術者や担当技術者の配置が資格要件となっており、今後、試行案件が増えるだろうとの見方を示した。また広島市においては、総合評価で女性技術者(有資格者)を雇用していれば、加点対象となることが紹介された。

大量の土砂が押し寄せた被災現場



  このページの先頭にもどる