平成25年度 高校生現場実習
 〜 豊神建設と丸政工務店の2社が受入れ 〜
平成25年6月〜11月

豊神建設の西崎高架橋の現場で実施された測量実習

丸政工務店の現場では、最新機材による測量も経験した
 協会では毎年、会員企業の協力のもと、県内工業高校の現場実習を受け入れている。今年は竃L神建設(上原進社長)と滑ロ政工務店(上原恵子社長)が、それぞれ県立沖縄工業高校土木科の3年生5名と県立美来工科高校都市環境科の3年生6名を受け入れ、現場での施工管理を教えている。また、測量実習や出来型計測などの実習も体験した。
 竃L神建設では、糸満市の「平成24年度西崎高架橋」などの工事現場で、6月から11月まで14回にわたり実施。工事の概要や、現場の進捗状況を確認して、道路整備事業の意義や土木工事の役割についても理解を深めてもらった。
 6月25日の回では、工事の進捗状況を確認したあと、測量実習を実施。現場にいた技術員全員が同校の卒業生で、砂辺繁光現場代理人をはじめ先輩達の指示に従い、作業を進めた。
 ものづくりの現場を体感したいとの思いから実習を希望した宮城くんは、建設業の創造力に圧倒された様子で、「訪れるたびに出来上がっていて感動する。完成した時の達成感は相当なものだろう」と感想を語った。
 一方、滑ロ政工務店では、「平成24年度恩納地区改良(その1)工事」現場で、6回にわたり実習を実施。工事概要の説明では、土地改良することで土砂崩れの災害防止にも役立っているなど、安全で安心な生活を支える、土木工事の意義についても説明があった。
10月28日には測量実習が行われ、学校で使ったことがないGPSやトータルステーションによる測量を経験した。生徒らは、最新式の装置に興味津々の様子で、技術監理者の横田達夫氏から指導を受けた。
 安里ちゆきさんは、以前は建設企業への就職は検討していなかったとしながらも、「実習に参加して、ものづくりの面白さや土木工事の意味を学び就職先として興味をもつようになった」と語り、建設業への就職に前向きな姿勢を見せた。
 県内建設業界も高齢化に向かい、若年労働者の入職促進が課題とされている。協会では現場実習が建設現場と教育現場との交流を活発化することから、会員企業に協力を呼びかけている。



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