宮古・八重山支部 要請活動を実施
 
平成25年11月12日

豊見山支部長(右)から當銘部長に要請書が手渡された。
 宮古支部(豊見山景順支部長)と八重山支部(黒嶋克史支部長)は、県土木建築部に當銘健一郎部長を訪ね要請活動を行った。
 両支部は10月に、型枠工事の実勢価格等の調査を実施。普通合板型枠の基礎部(1平方メートル)は宮古地区で3,549円、八重山地区で3,680円となっているのに対して那覇地区の単価は2,900円で実勢価格が2割以上も高い状況として、豊見山支部長は「建築資材等が船舶輸送であるにも関わらず、建築工事に係る資材費込み市場単価の設定は本島(那覇地区)市場単価が適用され、この価格差が離島業者の負担を重くし、厳しい経営環境を強いられている」と強調して、実勢にあった価格設定を求めた。
 また、八重山支部の黒嶋支部長は「八重山は島嶼地域で石垣市や与那国町、竹富町など離島地域で構成されている。小さな島では工事を継続するためには他の島から職人を派遣するための渡航費、宿泊費が必要になる。県には、島々の実際の労働人口を把握する調査も行い、発注にあたってはそれも含めて計上のあり方を検討してもらいたい」と対応を要請した。
 これに対して県土木建築部の當銘部長は「単価設定では調査会社に調査を依頼して実勢価格の把握を行っているが、宮古・八重山地域についての単価調査は一部を除いて行っておらず、那覇の単価を基準として、それに運賃を計上していく方法をとっている」と現状を説明。その上で「今後県として調査を行い、実際に設計単価と実勢価格にかい離があるようであれば、積算方法の見直しも含めて考えていく」と方針を示した。


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