第63回通常総会を開催
 〜下地米蔵新会長を選出〜
平成24年5月16日

挨拶を行う照屋会長

6つの議案が審議された

 第63回通常総会が5月16日、那覇市の沖縄ハーバービューホテルクラウンプラザで開催された。総会では平成23年度事業報告や、24年度事業計画案が審議・承認されたほか、任期満了に伴う役員改選も実施した。
 総会は、座波博史副会長の挨拶で開会し、続いて主催挨拶に立った照屋義実会長は、「依然として公共事業予算が削減し続け、建設企業の体力は限界に近づいている。しかしこのような中でも、東日本大震災では建設業者が最前線に立ち応急・復旧のため活躍した。我が業界は地域において経済や雇用のみならず、安全を支える重要な役割を持つ。社会的使命を全うするため、更なる努力を続けなければならない」と語り、業界が担う社会的役割について言及した。
 続けて、公共事業に携わる企業として、コンプライアンスの徹底、環境問題への対応、労働災害の防止、人材育成の4点を呼び掛けた。
 議事は、@平成23年度事業報告並びに同収支決算の承認に関する件、A平成24年度事業計画(案)並びに同収支予算(案)の承認、B役員改選に関する件、C定款変更案の停止条件付き決議に関する件、D関連規程の停止条件付き決議に関する件、E一般社団法人への移行認可申請に関する件―の6件が審議された。
 平成23年度事業報告では、社会資本整備の充実に向けた取り組みとして仲井眞弘多県知事に米軍発注工事におけるボンド基金の創設や、東海岸道路の整備、国道329号の沿道環境整備等の7事業を提案したことを報告した。昨年8月には沖縄県と災害時の応急対策に関する防災基本協定を締結し、災害復旧支援体制の整備拡充に寄与したことや、新たな取り組みとして、建設雇用改善推進事業における新規入職者対象の宿泊研修を初めて実施したことなども報告した。
 また、平成23年度収支決算報告では、事務局より説明後、安里邦夫監事が代表して監査報告を行い、全会一致で承認された。
 次に、平成24年度事業計画(案)と収支予算案が審議され、事業計画では社会資本整備の充実に向けた取り組みとして、「沖縄21世紀ビジョン基本計画案」に対し、社会基盤整備の推進や防災・減災対策推進の実施計画を盛り込むよう提言を行うことや、市場開拓事業で那覇空港拡張整備事業の早期事業化に向けた取り組みを強化することなどを挙げた。
 続いて、24年度予算案の審議に入る前に、公益法人化に向けた会計手続き上の変更点について説明があった。新年度からは、会計基準が平成20年度基準に変更となり、本部と支部の決算が連結され、特別会計を含めた全ての会計が一本化される。また、新しい予算書では全ての収支が、事業毎の積み上げとなる。
今回提案された事業費は、新法人への移行時に「公益目的支出計画」の基本となると説明した上で、平成24年度収支予算(案)が全会一致で承認された。
 続いて任期満了に伴う役員改選を実施し、1期2年を務めた照屋会長が退任したほか、座波副会長も退任。新会長には副会長の下地米蔵氏((株)大米建設)が昇任した。また、副会長は大城元臣氏が再任したほか、新たに名嘉謙氏((株)太名嘉組)、比嘉森廣氏(南洋土建(株))、上原恵子氏((株)丸政工務店)が就任した。常務理事は幸地維章氏、小谷和幸氏(事務局長兼任)が再任した。
 最後に、定款変更案の停止条件付き決議及び、関連規程の停止条件付き決議における、定款の改定案について承認を受けたほか、一般社団法人への移行認可申請の内容を承認した。
 全ての議事審議を終え、下地新会長からそれぞれの支部長に委嘱状の交付や、照屋前会長への感謝状の贈呈があった。
事務局職員から花束を贈呈された照屋会長は、副会長(3期6年)と会長(1期2年)を歴任した8年間を振り返り、「談合問題解決に向け、皆さんと共に奔走したことが懐かしく思い出される。『三月の風と四月の驟雨が五月の花をもたらす』と言う通り、業界に難問は次々と降りかかったが、我が業界は知恵をもってこれを解決した。下地新体制のもと5月の花が咲くことと確信している」と語り、下地新会長にエールを送った。
※改選の結果は次の通り(敬称略)
▽会長=下地米蔵
▽副会長=大城元臣、名嘉謙、比嘉森廣、上原恵子
▽常務理事=幸地維章、小谷和幸
▽理事=渡久地弘二、津波達也、仲程俊郎、仲泊栄次、大嶺通邦、仲本巽、手登根明、翁長淳、津堅門大己、太田美範、福地裕吉、仲本豊、本田雅則、東江丈二、喜屋武一仁、座波隆司、外間章弘、新里英正、大M均、新川常廣、下地義治、玉城徹也、小波津英正、宮城靖、與儀實哲、山城一三、呉屋明、徳元直光、上原日正、豊見山景順、長田幸夫、平良正樹、黒嶋克史、砂川健、川満正人、上原進、津波克守
▽監事=安里邦夫、東恩納敏、城間貞
▽支部長=渡久地弘二(北部支部)、手登根明(中部支部)、本田雅則(浦添・西原支部)、新里英正(那覇支部)、山城一三(南部支部)、豊見山景順(宮古支部)、黒嶋克史(八重山支部)


新支部長(左から黒嶋支部長、豊見山支部長、山城支部長、新里支部長、本田支部長、手登根支部長、渡久地支部長)

新執行部(左から下地会長、大城副会長、名嘉副会長、比嘉副会長、上原副会長、幸地常務理事、小谷常務理事)

照屋会長に感謝状を読み上げる下地新会長




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