青年部会創立20周年記念事業 基調講演会
 〜 「公共事業が日本を救う」沖縄の建設業と経済を考える 〜
平成24年3月23日
 
250名の出席者が集まった(円内左から上原部会長、藤井聡教授)

 協会の後継者育成を目的にして、平成4年1月に設立した青年部会は、本年1月に20周年の節目を迎えた。これを記念して3月23日、那覇市のハーバービューホテルクラウンプラザで「基調講演会」を開催し、京都大学大学院工学研究科教授で「公共事業が日本を救う」の著者、藤井聡氏が講演を行った。
 講演に先立ち上原進部会長が主催者を代表して、「我が青年部会は平成4年の設立以来、20年にわたって社会貢献活動や、建設業のイメージアップ活動等に取り組んできた。今後も豊かな思考力と若い行動力で地域に根ざした活動を続け、関係者の皆様には更なるご指導とご協力をお願いしたい」と挨拶を行った。
 藤井教授は講演の中で、「この10年間、世界で日本だけが国民所得の減少が続いている」と語り、日本経済が深刻なデフレーションに陥っていることを指摘した。また、現在政府が検討している増税政策に対して、「このような状況で増税すれば、国民生活が更に疲弊し経済の回復など見込めない」と批判した。
 さらに20世紀初頭の世界恐慌時に、アメリカのルーズベルト元大統領がニューディール政策を実施したことを挙げ、「深刻なデフレ現象は公共事業の推進以外に克服する手段はない」と公共事業の有意性を説いた。
 講演会終了後には懇親会を開催し、創立時に中心メンバーとして活躍した照屋義実会長のほか多くの役員らも出席し、菊池良介沖総局次長や当間清勝県土建部長などの来賓と共に、創立20周年を和やかに祝った。


講演会終了後、来賓を招いて懇親会を行った



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