第10回定例役員会を開催
 〜 建設物価調査会との意見交換会について報告 〜
平成24年2月13日
 
1件の議事が承認された

 第10回役員会を2月13日、建労センターで開催した。
 照屋会長は会議冒頭の挨拶で、在日米軍再編計画の見直し問題について触れ、嘉手納基地以南の返還問題を、普天間飛行場の移設や海兵隊グアム移転問題と切り離すことで日米が合意したことについて、「我が業界は仲井眞弘多知事を筆頭に、パッケージ論の切り離しを求めてきた。問題の全面的解決には至っていないが、嘉手納基地以南の早期返還の実現が見えたことは業界として歓迎したい。基地返還後は“新しいまちづくり”という我々が担うべき本来の使命が生まれると期待している」との述べ、会員企業が一丸となって新たなまちづくりに当たろうと呼びかけた。
 また、県が発表した平成24年度予算案について、沖縄振興一括交付金の予算額1,575億円のうち、県の計上額が1,451億円となり、123億円が未計上となったことについて、「時間的に厳しいスケジュールの中で県は奮闘したが、次年度に繰り越される予算があることは残念。新沖縄振興計画がカンフル剤となり企業再生のチャンスが生まれるよう、県全体が一丸となる必要がある。我が業界も更なる提案ができるよう積極的に取り組んでいこう」と呼びかけ、今後も継続して働きかける方針を示した。
議事では小谷和幸常務理事が、会員資格承継1件を報告。小谷理事から会員企業が他社に吸収合併されたケースと説明があった。本来は新規入会となるが、先に行われた正副会長会議で県の格付や実績を引き継いでいることから、会員資格承継として役員会に提議。全会一致で承認された。
 続いて山城一三労務対策委員長から、1月25日に実施した建設物価調査会との意見交換会についての報告があった。県発注工事の予定価格が減少していることについて、単価設定のあり方等、調査方法について意見を聞いた。
 同会から、@価格決定は「最頻値」で決定し、併せて企業の信頼性や市況の相場観、原価動向等を考慮して決定しているA単価設定における最頻値の採用は、法的根拠はないが予決令で「取引の実例価格」と規定され、調査会社並びに発注者も「最頻値」が実例価格ということで理解している。法律上規定がないことで発注者の意向が大きいB調査情報の開示については、コンプライアンスの問題から基本的には開示していないC調査会社の成果物に対して単価が低くなる現象はここ数年発生していないD離島単価の設定は、その時々輸送コストが変わる等、明確な設定は困難と思われる――との回答を得たと報告があった。結びに山城委員長は「単価設定を行う際に第1報(メーカー価格)に対し、第2・3報の企業努力が行なわれる。その努力が最頻値となれば労務費と同様に負のスパイラルに陥ることになる。積算に第1報の見積もりを盛り込めるか今後の課題を指摘し、有意義な情報交換ができた」と感想を語った。
 続いて、1月26日開催の第4回総合企画委員会について、比嘉森廣委員長から報告があった。比嘉委員長は、3月初旬に開催される県土木建築部と意見交換会で、次の改善を求めると報告した。@暴力団等排除対策についてA総合評価における工事成績評点の見直しについてB入札参加資格審査における主観点数の企業努力が入札契約に反映させるようにすることについてC設計単価の設定についてD防災協定締結に伴う企業評価についてE発注業務評価表による監督員の評価について等の改善を求める。
 また、25・26年度の県格付における企業数について、県建設業審議会で工事量に応じて必要な業者数を適正に判断するよう求める方針を示した。
小谷常務理事から、4月3日に実施予定の海外視察研修について、嘉手納基地返還後の再開発事業の参考とするため、フィリピンのクラーク・スービック米軍基地跡地の再開発事業を視察するとして、積極的な参加を募った。
 上原進青年部会長は同会創立20周年記念事業の一つとして、3月23日に「公共事業が日本を救う」というテーマで京都大学の藤井聡教授が基調講演を行うことを周知。積極的な参加を求めた。
照屋会長は、県鉄構工業会から本日、建築鉄骨工事について地元企業への優先発注についての要請があったと報告を行った。(詳細はP3)
 次に海外工事について、スリランカ政府発注で道路工事等が大型発注で予定されていることを報告。海外進出に関心のある会員企業に対して情報提供を行った。
最後に大城元臣副会長が挨拶し会議を締め括った。

○議事
1.会員資格承継: 松川住宅設備梶i松川盛勇代表取締役)[八重山支部]

○その他議事
1.労務対策委員会報告
2.総合企画委員会報告
3.海外視察研修の実施について
4.青年部会創立20周年記念事業「基調講演会」について
5. 沖縄県鉄構工業会、地元企業への優先発注について
6. 海外(スリランカ)における工事について

挨拶する照屋会長

意見交換会の内容報告を行う
山城労務対策委員長

委員会報告を行う
比嘉総合企画委員長



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