米軍発注工事に関する研修会 (STEP1)
 〜 工事入札・契約の手続きを学ぶ 〜
平成23年12月8日

米軍発注工事の概要について学んだ
(円内左から崎浜渉外官、比嘉契約官)

 米軍発注工事入札と、その契約手続きに関する研修会を12月8日、建労センターで開催した。全国的に公共工事が減少する中、本協会は県内建設業者が新たな市場に参入出来るよう、民間事業に対する要請活動や、新事業に向けた研修会の実施等を積極的に行っている。
 研修会冒頭、照屋会長が挨拶を行い「本会は県内建設企業の新たな市場開拓や、造注事業に向けた取り組みを行っている。米軍発注工事は、毎年数百億円の市場があると言われており、参入が実現出来れば大きな成果となるだろう。」と述べ、県内企業の参入実現に期待をにじませた。
 本研修会は3回にわたって行われ、第1回目となる今回はステップ1として、崎浜秀昭渉外官が第18航空団の概要について、比嘉弘契約官が米軍発注工事における入札・契約手続きについてそれぞれ講義。崎浜渉外官は、工事発注者である第18航空団の運用資産総額が130億ドルで、そのうち備品や供給品、契約等に使われる予算が6億6,900万ドルであることなどを説明した。
 また、比嘉契約官は第18契約中隊が管轄する建設工事について、空軍と陸軍が所有する不動産の改修・改善工事のほか、海兵隊の住宅関連施設工事も対象となると説明。同隊が行う発注方法には、@発注が一度限りの「単発契約」A契約期間が一年限りの「単年度契約」Bオプションとして2年目以降の契約延長が付く「複数年契約」Cクレジットカード決済による「GPC」の4種類があると解説した。
 更に、落札業者の評価基準については@価格のみを重視する「最低価格」A価格が同等の場合、実績も評価する「価格優先」B実績が同等の場合、価格も評価する「実績優先」C価格・実績ともに重視する「価格・実績の同等」の4つがあると説明し、「参加する場合は是非覚えておいて欲しい」とアドバイスした。
 参加者は約40名(25社)で、そのうちの一人は「分かりやすい内容で、米軍工事参入への糸口が少し見えた気がする」と受講の感想を語った。



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