電子納品実機体験研修を開催
  〜 建設従事者のプレゼン能力育成に貢献 
平成22年11月8〜12日

講師の田中氏

真剣に課題に取組む参加者

 本協会は、11月8〜12日までの5日間、建労センターにて今年度最終の電子納品実機体験研修を開催しました。本研修は、「キャリア形成助成金」「自発的職業能力開発の支援助成金」の活用に対応できるよう、年間10日間(10コース)のカリキュラムで実施したものです。
国土交通省により平成13年から導入された電子入札制度は、16年から全ての工事・業務へと対象が拡大したため、実用面での課題も多く、今年9月末に運用面でのガイドラインや工事完成図書に関する要領、デジタル写真管理情報基準についての刷新がなされたばかりです。
本研修はNPO法人京都建設情報センターの田中隆雄理事と、徳島商工会議所研修委員会の北野雅史委員長を講師として、パソコンを使用した実習形式で行い、9月に刷新された要領・基準も反映された内容となりました。
8日の基礎編では電子納品のファイル管理に関するウィンドウズの初期設定や、エクスプローラによるファイルワークなどを、9日の納品編では工事書類ファイルの1次管理などを研修、また10日からは応用編として「PDFファイルの作成・編集(応用編1)」、「工事書類と情報共有システム(応用編2)」、「総合評価とプレゼンスキル(応用編3)」のテーマで行われ、全講座を受講すればパソコンの基本的な技能から最終的にはプレゼンテーション能力まで身に付けられる充実した内容でした。基本・PDF・情報共有・プレゼンコースと単独に受講することも出来、能力に応じたコース選択をすることも可能で、参加者の中には、「今月現場でプレゼンテーションの予定があるためプレゼンスキルの講座に参加しました」と実際に講座を活用される受講者もいました。
また、ワイヤレス(Wi-Fi)搭載SDカードを使用し、デジカメで撮影した画像をリアルタイムにパソコンに保存するなど新しいデータ通信技術も紹介され、講師を務めた両氏は、「ホームネットワークを整備するデバイスは革新的に発達しています。建設従事者が知識を深め、プレゼン能力を育成すれば建設段階でネットワーク構築のアドバイスも出来ます」と業界での新しい可能性を指摘しました。
今研修は5日間で63名が受講し、現場監督や総務関係者など幅広い職種の受講者がパソコンを相手に奮闘する姿が見られ、「普段何気なく使っていた機能についても一から解説してくれるので分かりやすい」や「苦手なパソコンに対する抵抗がなくなった」などの感想が寄せられました。



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