入札及び履行ボンド対策講習会
  〜 融資に関する課題など学ぶ 〜
平成22年9月22日

講習を聞く参加者

講師の吉田勝正 氏

 (社)沖縄県建設業協会(照屋義実会長)主催による「入札及び履行ボンド対策講習会」が9月22日、浦添市の建労センターで開催された。
 同講習会は国土交通省が8月から入札ボンドの対象をBランク工事にまで拡大したことを受けて、その対策、金融機関の予信審査やその内容について理解を深めてもらうことを目的に開催されたもので、会員企業から約70人が参加した。
 講習ではライトコンサル代表者で金融アドバイザーの吉田勝正氏が講師を務めて「資金調達のテクニックを学ぼう(経営者の知識武装は必須要件)」と題して講演した。
 吉田氏は銀行勤務時代の経験などから、銀行内部の視点から見た融資審査やそのやり方について解説を行った。吉田氏は「銀行の融資は『お金がある人』に貸そうという考え方を持っている。融資を受けたい『お金がない人』はお金が無いから借りたいのに貸してもらえない。融資する側はどうやったら貸せることが出来るかを教えようとしない。貸す側の銀行の問題、借りる側の企業の問題、両方がある。中小企業こそ金融を学ばないといけない。講習を通して対策を講じる機会にしてもらいたい」と挨拶し、「資金調達がスムーズにいかない原因は何か」、「融資案件の受入体制と審査のチェックポイントを知ること」、「短期借入金の調達力は十分であるか」、「信用格付制度と金融検査マニュアルの熟知は絶対要件である」、「信用保証協会の調査・審査の特徴(金融機関との相違点)」、「経営者が実行して欲しい事項(自社経営のアピール)」等の8点を主項目として講習を行った。
 特に金融機関の融資担当の良し悪しは大きく影響することから、自社の事業計画のプレゼンは熱意と信念を持って適切に行う必要があると述べた。



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