CPDSとは
技術力を支える3本柱
@ 学歴・資格(卒業証書・資格証書)
A 実務経験(CORINS…工事経歴)
B 継続学習(CPDS…学習経歴)
    施工技術者の技術力は、知識と経験に支えられています。知識は、学校教育による学歴と各種資格の取得によるものと、さらに実社会に出てからの継続学習による研鑚に分けられます。経験は、実社会における工事の実務経験等があげられます。この施工技術者の技術力を適正に保つことは、国民の福祉向上に貢献すること大です。
CPDSとは
@ プロとしての生涯学習制度
A 「土木施工管理/CPDS」(継続的専門能力啓発システム)
B 生涯学習の評価システム
    最近の急激な科学技術の進歩につれて土木工事の施工方法は進歩し、また、一方環境や健康に対する国民の価値観も変わり、工事の施工上のルールも急速に変化する中で、適切な施工を求められている現在、公共的事業に携わる土木施工管理技士の資格取得後の組織的、計画的な継続学習は不可欠です。
    技術者資格の国際相互承認の動きの中で、世界標準に資格取得後の継続的教育(継続学習、生涯学習とも言う)が掲げられています。わが国において検討されているAPECエンジニア(Structural)についても、その評価システムの中に継続職能開発が組み込まれる表記となるようであります。また、土木学会においても継続教育を導入する方向で検討しています。
 (社)全国土木施工管理技士会連合会は、平成12年度から「継続学習制度」を導入し、運用を開始することにしました。
 正式名称を「土木施工管理/CPDS」(継続的専門能力啓発システム=プロとしての生涯学習)と言い、
CPDSは Continuing Professional Development Systemの頭文字をとったものです。以下単にCPDSと言います。
CPDSの目的
@ 努力する技術者の評価(社会的地位の向上)
A 土木施工管理技士の技術レベルの確保向上(品質の信頼)
B 施工管理学習の体系化(総合的自己啓発の推進)
以上の三つを主な目的としています。
 これは、施工技術者の資質及び技術力の維持・向上によって、適正な施工による工事品質の向上・確保に繋がり、国民の福祉向上に貢献するものです。
 CPDSは、土木施工管理技術に関する技術力や倫理観を高める学習・教育システムで、工学部門では国内初めての画期的なものです。それゆえに、全く新たな学習活動を実施するのかと思われるかも知れませんが、従来から実施している研修・講習会、研究会、講演会、見学会等の学習活動を体系化し、学習活動を記録して効果的に評価するシステムです。
CPDSの内容
@ 学習評価(UNIT数)
A 学習記録(CPDS台帳による登録・管理)
B 参加者の識別(CPDS技術者証の発行)
    CPDSは、各種技術研修・講習会、技術研究会、見学会、講習会等の学習経歴を、学習時間(「UNIT」と称する学習単位)によって評価するものです。
 以下に掲げる各種の学習手段(方法)に対して、個人別に学習経歴及びUNITをCPDS台帳に記録し、継続学習データベースとして管理します。
 学習時間のUNITは、学習するたびに加算し、学習時点から5年間有効として管理します。したがって、5年経過した学習時間は自然消滅(差し引き)し、5年経過していない学習時間の累計が計上されます。
 CPDSの参加者には、学習に積極的な技術者として識別するため、顔写真入りのCPDS技術者証を発行します。また、各自の累計学習時間を当技士会連合会のホームページ上に登録番号をもって公表します。
学習手段
@ 指定技術講習
A 連合会・各技士会主催の講習会
B 連合会・各技士会主催の技術論文発表
C 連合会・各技士会発行の機関誌への投稿
D 連合会・各技士会主催の見学会参加
E 他の機関・団体実施の講習会
F 他の機関・団体実施の技術論文発表入賞
G 他の機関・団体実施の見学会参加
H 他の機関・団体発行の技術誌への投稿
I 講習会の講師
J 自宅学習(モノグラフ・指定テキストと問題集)
CPDSの目標メリット
@ 経営事項審査の技術力評価への加算
A 専門分野毎のUNITを工事実務経験として換算
B 技術検定受験の資格要件の1つである実務経験年数の短縮 

   
上記のメリットの付与を関係機関に働きかけています。
CPDSデータの管理運営
データ管理と情報の発信は、全国土木施工管理技士会連合会事務局のCPDS情報室で行い、設置されたIT機器により総合的に管理を行います。
問合せ先
社団法人 全国土木施工管理技士会連合会  CPDS情報室
  〒102-0074  東京都千代田区九段南4-8-30  アルス市ケ谷3F
    Tel 03-3262-7421   Fax 03-3262-7424
      URL:http://www2.famille.ne.jp/~jcm/